「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」(方丈記 鴨長明)と時の流れが緩やかであった鎌倉時代でも、変化は関心事でした。現代は、WSSD目標(2020年)、SDGs(2030年)そしてUN75目標(2045年)と変化は速く、その変化幅は大きくなっています。日々の変化を、放置していると短期間で大きな壁となり、乗り越えらない変化になるともいえます。そして、今日のビジネスモデルも将来は否定されるかもしれません。日々の変化を取り込む必要がありますが、5年先、10年先の規制の姿を予測し、ビジネスモデルを変える準備もしなくてはなりません。
EUの環境政策が世界を動かしていることは実感しています。EUの潮流がEUグリーンディール(A European Green Deal)で、「2050年までにEU全体で二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにする炭素中立(カーボン・ニュートラル)の実現を目指す」をゴールとし、「産業をクリーンな循環型経済へ動員する」、「汚染のない環境を目指すための汚染ゼロ目標」などの要素が示されています。環境規制の先進的規制をしているEUの潮流を自社対応の予兆とし、先取りして変化を取り込む仕組みを“自律的マネジメントシステム”として構築する必要があります。
これらの潮流を解説し、REACH規則やRoHS指令の本質を説明します。この基礎知識を踏まえて、リスクベースで順法基準を捉え、自社の身の丈に合った、守れる仕組みによる、他社にない独自の自律マネジメントシステム(CAS)構築を目指します。本コースのまとめとなる自律編では、グループ演習を通してCASを技術文書に整理していくことで、他社と自社の相互研鑽を狙います。
【セミナーの特徴】
(1) 本編(対面開催) 2022年3月1日(火)9:50~17:00
・午前:先進企業の基調講演
基調講演の対談
先進企業のサプライチェーン要求の解説
・午後:自社のCAS構築のグループ演習
CASの構築からRoHS指令の技術文書の作成演習
(Web参加者も演習に参加していただきます)
受講者には、副読本(テキスト)として、CASのひな形(統合マネジメントシステム説明書)とRoHS指令の技術文書のひな形を配布します。
(2) 直前講習(オンデマンド配信) 2022年1月28日(金)~2月28日(月)
事前情報整理として、以下の動画を公開します。
1)法規制の新たな動き編
・EUの環境戦略の狙いとその日米等への影響
・中国RoHSの本質と最近の動向
・REACH規則の本質と最近の動向
・TSCA・Prop65の本質と最近の動向
・RoHS指令の本質と最近の動向
・CLP規則の本質
・GCC、EEU等の動向
2)EN IEC63000及びIEC62474の紹介編
・IEC63000・IEC62474の本質
・chemSHERPAの本質
3)CAS(Compliance Assurance System)作成編
・CEマーキングとRoHS指令の技術文書の本質
一般社団法人 東京環境経営研究所 理事長
一般社団法人 産業環境管理協会 技術参与
松浦 徹也 (中小企業診断士・環境計量士)
【日時】 ← *変更になりました。
直前講習(オンデマンド配信) 2022年1月28日(金)~2月28日(月)
本編(対面開催) 2022年3月1日(火)9:50~17:00
【募集人員】
15名(先着順にて承ります。)
※直前講習のみの場合、定員制限はありません。
【対象者】
企業における化学物質規制対応の実務担当者
【テーマ】
『あるべき姿を実現するための社内の仕組みを作り、外部に理解できる説明書を作成する』
【主催】
地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)
お申込み、詳細のご確認は以下のURLよりお願い致します。
Comments