当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。

法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家の判断によるなど、最終的な判断は読者の責任で行ってください。

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REACH規則 第23次CLS 5物質への意見募集

2020年03月13日更新


ECHAは第23次CLS物質として、以下の5物質を特定し、2020年3月3日から2020年4月17日まで意見募集 1) を行っています。


意見募集対象の5物質は以下です。


1. 1-ビニルイミダゾール ( 1- vinylimidazole ) CAS No 1072-63-5

提案国 スウェーデン 提案理由 生殖毒性 (第57条 c )

主要な用途 エポキシ樹脂硬化剤、工業用殺菌剤、防錆剤、医薬品原料等


2. 2-メチルイミダゾール (2- methylimidazole ) CAS No 693-98-1

提案国 スウェーデン

縦案理由 生殖毒性 (第57条 c )

主要な用途 エポキシ樹脂硬化剤、工業用殺菌剤、防錆剤、医薬品原料等


3. 4-ヒドロキシ安息香酸ブチル (Butyl 4 – hydroxybenzoate ) CAS No 94-26-8

提案国 デンマーク

縦案理由 内分泌攪乱性 (第57条 f 人健康 )

主要な用途 保存料、化粧品・医薬品の防腐剤


4. ジブチルビス (2,4 – ペンタンシオナイト) スズ (Dibutylbis(pentane-2,4-dionato-O,O')tin ) CAS No 22673-19-4

提案国 スウェーデン

提案理由 生殖毒性 (第57条 c )

主要な用途 プラスチック安定剤、樹脂合成用触媒


5. レソルシノール (Resorcinol) CAS No 108-46-3

提案国 フランス

提案理由 内分泌攪乱性 (第57条 f 人健康 )

主要な用途 医薬品 (皮膚疾患治療薬)、ゴム・タイヤ用接着剤、染料、ヘアダイ、防腐剤、分析用試薬、タンニン用、木材接着剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤


4月20日締め切りの意見、コメント等に従い特に異論にないものについては2020年6月頃に第23次CLS物質として認可対象候補物質リストに収載されます。


上記5物質が今回の意見募集において異論なくCLS収載が公表されれば、CLS物質は第22次 (2020年1月16日公表) 時点までで205物質でしたので210物質になります。

CLSに収載された物質が成形品に重量比0.1%超含まれ、生産者、輸入者当たり年間1トン以上の場合にはREACH規則第7条の規定によりECHAに届け出の義務があります。

さらに、生産量、輸入量に関係なく供給者及び消費者の要求に対し、成形品中に0.1wt%のCLS収載物質を含有する場合少なくとも物質名を含む成形品の安全使用に係る情報伝達が義務付けられています。


我が国企業にはREACH規則は直接に適用されませんが、貴社製品のEUにおける輸入者あるいは唯一の代理人 (OR) に対しては適切な情報の提供が求められます。


国内サプライチェーンでの物質の一元管理、遵法性を確保するため情報伝達ツール「ケムシェルバ (chemSHERPA) 」を活用することが有効である考えます。


(瀧 山 森雄)


(引用)

1)

https://echa.europa.eu/substances-of-very-high-concern-identification

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