当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。

法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家の判断によるなど、最終的な判断は読者の責任で行ってください。

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EU RoHS(II)指令(指令2011/65/EU)~用途の除外(附属書III及び附属書IV)の更新手順~

(1)更新手順の概要

RoHS(II)指令(2001/65/EU)第5条(附属書の科学的、技術的進歩への適応)により、用途の除外は、EU委員会が委任行為として措置を採択できます。


EU委員会による採択は、コミトロジー手続き(第19条)によりますが、採択する際に閣僚理事会及びEU議会に通知します。 第22条(委任された行為に対する意義)閣僚理事会またはEU議会は、通知を受けて2ヶ月以内に異議が出ない場合は、承認とされます。 なお、閣僚理事会またはEU議会は、さらに2ヶ月延長できます。


EU委員会(Directorate-General for Environment:環境総局)がコミトロジー手続きの“小委員会”の決定を受けても、最長4ヶ月後でないと決定できません。


(2)第5条2項 有効期間

前項の用途の除外の有効期間はケースバイケースで決定されますが、基本は次となっています。


・附属書Iのカテゴリ1~7,10及び11 5年以下

・附属書Iのカテゴリ8及び9 7年以下


RoHS(II)指令は、2011年7月22日に発効しましたので、附属書Iのカテゴリ1~7,10及び11の最初の5年が2016年7月21日、2回目の5年が2021年7月21日となります。


(3)第5条3項 更新申請

附属書Vにより、常時新規、更新または取り消しをEU委員会に申請ができます。


(4) 第5条4項 用途の除外の申請から採否の決定の手順

第4項の手順を整理すると次になります。


i 附属書Vで除外申請を受付、受領通知を出す。

ii 委員会は加盟国に通知する

iii 受領1ヶ月以内にスケジュール決定

iv 公表する

v 申請内容の妥当性(第5条第1項a)の評価(evaluate)


vは環境総局からasessをoekoなどに委託します。


oekoは、evaluateにあたり、第5条第7項によりStakeholder consultationを行います。この情報は公開されます。


oekoの調査報告書はコミトロジー手続き(規則182/2011)により使用されます。


(5) 環境総局の情報開示

環境総局のWebサイトで情報が開示されています。除外のページもあります。


https://ec.europa.eu/environment/waste/rohs_eee/adaptation_en.htm#


主要部分を機械翻訳でお示しします。


Publicly available information on the evaluation procedure

The Commission evaluation procedure involves a number of steps, starting with the technical assessment study and stakeholder consultation. Several steps are publicly available:


評価手順に関する公開情報

欧州委員会の評価手順には、技術評価調査と利害関係者との協議から始まるいくつかのステップが含まれます。


いくつかの手順が公開されています:


1. Certain preliminary documents and the final consultant's report will be published on the consultant's websites, see below. Information on the consultations and the consultant's recommendations can also be found under RoHS Studies.


いくつかの予備文書および最終コンサルタントの報告書は、コンサルタントのウェブサイトに掲載されます(下記参照)。 コンサルティングおよびコンサルタントの推奨事項に関する情報は、RoHS Studiesにも記載されています。


https://ec.europa.eu/environment/waste/rohs_eee/studies_rohs1_en.htm


2. Meeting minutes of Member States expert group are available.

https://ec.europa.eu/transparency/regexpert/index.cfm?do=groupDetail.groupDetail&groupID=2810


専門委員会(E02810)の議事録などが公開されます。


3. The draft delegated directive/decision is then published for public feedback and notified to the WTO Technical Barriers to Trade committee. Current status of the draft delegated act can be also viewed in the Interinstitutional register of delegated acts.


WTO TBTに通告が行われます。 draft delegated act(委任法案)のサイトで検索条件に“2011/65/EU”を入れるとRoHS(II)指令関連の情報が確認できます。


https://ec.europa.eu/info/law/better-regulation/initiatives

https://ec.europa.eu/growth/tools-databases/tbt/en/search/

https://webgate.ec.europa.eu/regdel/#/home


4. Delegated directives adopted are available before official publication.

採択された委任指令は、公式公開前に入手可能です。


https://ec.europa.eu/transparency/regdoc/?fuseaction=search


5. After the scrutiny of the European Parliament and the Council, a delegated directive is published in the Official Journal.


欧州議会と理事会の精査の後、委任指令がOfficial Journal(官報)に掲載されます。


(6) 環境総局の2020.3.4時点での情報

2020年3月2日時点での申請状況のExcel表が公開されました。


https://ec.europa.eu/environment/waste/rohs_eee/pdf/Copy%20of%20Exemptions%20list%20-%20validity%20and%20rolling%20plan_03Mar%2020_public.xlsx


調査研究機関に委託してアセスメントがされます。

この報告書から指令案が作成されます。


これについて環境総局は次を示しています。


Considering the very large amount of renewal applications received, the expected timeframe for the Commission to take a decision on a RoHS exemption application is currently 18-24 months from the application date. Priority will be given to older applications.


非常に大量の更新申請を受け取ったことを考慮すると、RoHSの免除申請に関する決定を委員会が行うと予想される期間は現在、申請日から18〜24か月です。 古いアプリケーションが優先されます。


(2020.3.4 松浦徹也)

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