日本企業は、海外特にEUの規制法の動向にナーバスで、新規法規制や改正情報の入手に注力しています。最近の傾向として、新情報入手が目的化しており危惧されます。
EUの遵法の基本は「遵法のためのデューデリジェンス(DD: Due Diligence)」で、法規制の本質を知り、自社の製品や状況を踏まえて、仕組みで遵法宣言を行うことが求められています。最新情報を入手することは必要不可欠ですが、それだけでは十分でなく、新たな情報を自社の中でどのように利用するかが求められています。
DDは、第三者に説明できなくてはならならなく、自律的なマネジメントシステムのCAS(Compliance Assurance System 遵法システム)が必要となります。
本講座は、講師による説明に加えて、補助資料、事前質問、当日質問(Chatやface-to-face)、後日のフォロー質問や参加者間の情報共有が充実しています。さらに秋頃実施予定の「体験編」では自社のCASの在り方やレビューを行います。
同時に、受講者個人がリスキリングのための法規制対応何が求められているか、自分に向いているかを知り、深めるべき内容を知り、実務に生かす具体化手順を知ることができるようになります。国をあげて提唱している「リスキリング」のスタート切るきっかけを提供することも目指しています。
今年の本講座は、ハイブリッド形式で開催します。是非、対面で日頃の疑問を気軽に講師に問いかけをしたり、受講者間で情報交換をしたりして、講座企画外の情報を入手してください。
リアル、Webでお目にかかれることを楽しみにしております。
一般社団法人 東京環境経営研究所 理事長
一般社団法人 産業環境管理協会 技術参与
松浦 徹也 (中小企業診断士・環境計量士)
【日時】
本質を理解する:2024年 6月28日(金)10:00~17:00
変化を読む :2024年 8月28日(水)10:00~17:00
*本コースのゴールである「第3回体験編」は秋頃開催予定です。
【募集人員】
各日:60名(会場受講:40名、オンライン受講:20名)
(先着順にて承ります。)
【内容】
1) 本質を理解する:輸出製品に要求される日米欧中の環境・化学物質規制法の基本的要求
・環境規制の歴史
SDGsの潮流と環境先進国EUの環境政策
・アメリカの環境規制及び中国の環境規制法
アメリカ連邦法と州法や及び新規化学物質環境管理登記弁法と中華人民共和国製品品質法
・REACH規則の本質
登録、評価、認可と制限の狙い
・化学物質の分類・表示のGHS(Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)とCLS
・EU RoHS指令の本質とCEマーキング
制定経緯と基本要求事項
・中国RoHS管理規則の本質
EU RoHS指令との差異
・Q&A
*終了後、個別相談会(事前申込要)
2) 変化を読む:輸出製品に要求される環境・化学物質規制法の論点、日米欧中以外の気になる規制法
・EUの新たな規制法の概要
GPSR、CSDDD、エコデザイン規則、電池規則、プラスチック規制など
・新たな規制物質をめぐる改正動向
PFAS、マイクロプラチック、MCCP、デクロランプラスやUV328など
・EU REACH規則をめぐる改正動向
・EU RoHS指令をめぐる改正動向
・アメリカの化学物質規制法(連邦法と州法)及び南米、オセアニアの化学物質規制法の動向
・中国の化学物質規制法及びアジアの化学物質規制法の化学物質規制法の動向
・Q&A
*終了後、個別相談会(事前申込要)
【対象者】
本質を理解する:新任法規制対応者
変化を読む :日常的に実務として法規制対応をしている中級担当者
【開催方法】
①対面開催:40名
②オンライン開催:20名
・ZOOMを利用したオンライン講座です。受講要項をご確認の上、お申込みください。
・PC、スマートフォン、タブレットでもご受講いただけます。
*ご受講書類は、お申込みいただいたご住所宛に事前に郵送いたします。テキスト及び副読本は受講日前日までにダウンロード形式で配布いたします。
会場 かながわサイエンスパーク内講義室(川崎市高津区坂戸3-2-1)
・JR南武線「武蔵溝ノ口」・東急田園都市線「溝の口」下車 シャトルバス5分
・JR 新横浜駅より東急バス(有料)直行「溝の口駅」行き30分、「高津中学校入口」下車徒歩3分
【主催】
地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)
お申込み、詳細のご確認は以下のURLよりお願い致します。
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