top of page

当解説は筆者の知見、認識に基づいてのものであり、特定の会社、公式機関の見解等を代弁するものではありません。法規制解釈のための参考情報です。

法規制の内容は各国の公式文書で確認し、弁護士等の法律専門家の判断によるなど、最終的な判断は読者の責任で行ってください。

  • 執筆者の写真tkk-lab

[開催日変更]本編:2月2日(水)→3月1日(火)        セミナーのご紹介 RoHS/REACHに対応する自律的マネジメントシステムの構築(実践編)[録画配信+対面開催]

 「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」(方丈記 鴨長明)と時の流れが緩やかであった鎌倉時代でも、変化は関心事でした。現代は、WSSD目標(2020年)、SDGs(2030年)そしてUN75目標(2045年)と変化は速く、その変化幅は大きくなっています。日々の変化を、放置していると短期間で大きな壁となり、乗り越えらない変化になるともいえます。そして、今日のビジネスモデルも将来は否定されるかもしれません。日々の変化を取り込む必要がありますが、5年先、10年先の規制の姿を予測し、ビジネスモデルを変える準備もしなくてはなりません。


 EUの環境政策が世界を動かしていることは実感しています。EUの潮流がEUグリーンディール(A European Green Deal)で、「2050年までにEU全体で二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにする炭素中立(カーボン・ニュートラル)の実現を目指す」をゴールとし、「産業をクリーンな循環型経済へ動員する」、「汚染のない環境を目指すための汚染ゼロ目標」などの要素が示されています。環境規制の先進的規制をしているEUの潮流を自社対応の予兆とし、先取りして変化を取り込む仕組みを“自律的マネジメントシステム”として構築する必要があります。


 これらの潮流を解説し、REACH規則やRoHS指令の本質を説明します。この基礎知識を踏まえて、リスクベースで順法基準を捉え、自社の身の丈に合った、守れる仕組みによる、他社にない独自の自律マネジメントシステム(CAS)構築を目指します。本コースのまとめとなる自律編では、グループ演習を通してCASを技術文書に整理していくことで、他社と自社の相互研鑽を狙います。


【セミナーの特徴】

(1) 本編(対面開催) 2022年3月1日(火)9:50~17:00

・午前:先進企業の基調講演

    基調講演の対談

    先進企業のサプライチェーン要求の解説

・午後:自社のCAS構築のグループ演習

    CASの構築からRoHS指令の技術文書の作成演習

    (Web参加者も演習に参加していただきます)

 受講者には、副読本(テキスト)として、CASのひな形(統合マネジメントシステム説明書)とRoHS指令の技術文書のひな形を配布します。

(2) 直前講習(オンデマンド配信) 2022年1月28日(金)~2月28日(月)

  事前情報整理として、以下の動画を公開します。

 1)法規制の新たな動き編

  ・EUの環境戦略の狙いとその日米等への影響

  ・中国RoHSの本質と最近の動向

  ・REACH規則の本質と最近の動向

  ・TSCA・Prop65の本質と最近の動向

  ・RoHS指令の本質と最近の動向

  ・CLP規則の本質

  ・GCC、EEU等の動向

 2)EN IEC63000及びIEC62474の紹介編

  ・IEC63000・IEC62474の本質

  ・chemSHERPAの本質

 3)CAS(Compliance Assurance System)作成編

  ・CEマーキングとRoHS指令の技術文書の本質


一般社団法人 東京環境経営研究所 理事長

一般社団法人 産業環境管理協会 技術参与

松浦 徹也  (中小企業診断士・環境計量士)


【日時】 ← *変更になりました。

直前講習(オンデマンド配信) 2022年1月28日(金)~2月28日(月)

本編(対面開催) 2022年3月1日(火)9:50~17:00 

【募集人員】

15名(先着順にて承ります。)

※直前講習のみの場合、定員制限はありません。

【対象者】

企業における化学物質規制対応の実務担当者

【テーマ】

『あるべき姿を実現するための社内の仕組みを作り、外部に理解できる説明書を作成する』

【主催】

地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)


お申込み、詳細のご確認は以下のURLよりお願い致します。



閲覧数:562回

最新記事

すべて表示

自動車に使用される物質のデータベースについて―IMDSとGADSL

2024年04月19日更新 はじめに 自動車産業は全世界的にも規模が非常に大きく、構成する部品点数も膨大で、使用される物質も多岐にわたります。 したがって、自動車に有害物質が使用されていると、その製造、使用から廃棄に至るまでのライフサイクルにおいて地球環境に重大な影響を与えます。 環境負荷低減のためには、物質の適切な選択と使用が重要です。 これを実現していくための全世界的な自動車業界側での取り組み

中国の環境・化学物質規制法の動向

2024年04月19日更新 中国の環境や化学物質関連規制法が最近急速に動いています。この動向を整理してみます。 1.中国の環境基本政策 中国の中長期計画は19部65章の構成される「国家経済社会開発第14次5カ年計画及び2035年ビジョン」(*1)があり、2021年3月12日に約150ページの概要が公表されています。 冒頭で、「第14次5カ年計画」期間は、我が国があらゆる面で小康社会(注:完全ではな

PBDE/DBDPEの光と陰

2024年04月19日更新 1. PBDE/DBDPEとは PBDE(ポリ臭化ジフェニルエーテルPolybrominated diphenyl ethers)は、ジフェニルエーテルの水素原子を1から10の臭素原子で置換した化合物の総称です(図1-1)。 また、DBDPE(デカブロモジフェニルエタンDecabromodiphenyl Ethane)はPBDEと似た構造ですが、フェニル基間のエーテル結

bottom of page